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それから、とりにわのメンバーはバスに乗り込み、嵩が後部座席の機械のスイッチをONに入れた。 閃光が光り、プラズマの影響なのか塩素のにおいのする霧が車内にもたちこめた。
佐波は持って来たおにぎりを食べていた。 真美は怖さからか、期待からか、ノースリブの肩が震えていた。 真白素は目をつぶって動かない。 路子と舟渡は同じ座席でもたれ合っていた。 浦島は運転席に座り、振り返ってメンバーを観察しながら、柄にも似合わず仏陀の言った事を考えていた。 仏陀は実は本当に「神も仏もない」と言ったのだ。 救いがあれば後悔が残ってしまう。 正しい道がある事になる。しかし全ては、全き無であったのだ。 浦島はこの時点で人類の事など既にどうでもいい境地に達していた。 消えて行こう。すべてがそうであるように。 何かが残っていればそれは迷いになる。 完全に消える事こそ救いであるのだから。
そしてそれから、何時まで立っても、そのように、誰もここへは帰ってこなかったのだった。 つなみに乗って行った人達のように。
終
小説「ゆめつなぎ」「ゆめつなみ」完結脱稿 2011/06/ そらしま
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